アニメ『僕のヒーローアカデミア』の公式サイトにて主人公のクラスメイト”八百万百”役の井上麻里奈さんのスペシャルインタビューが掲載されています。
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TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』八百万百(CV.井上麻里奈)スペシャルインタビュー―ヒロアカのアフレコ現場はどう感じていますか??
私は最初がゲーム『~バトル・フォー・オール』の収録だったんですね。1人きりの収録で、現場の雰囲気だったり、共演者の皆さんの声を聴いてバランスをとったりというのがなかったので、「八百万はこれでいいのかな?」とちょっと不安な気持ちもありました。そこから1期の収録が始まったんですが、私をはじめ1-Aの生徒のほとんどが中盤くらいからの登場だったので、第1話から作られている空気を見ながらバランスを取って演じていましたね。女子チームで一緒にごはんを食べている時に「ここから個性を出していこうね」って話をしていました(笑)。ただ終盤にUSJで敵(ヴィラン)連合と戦うエピソードで、本編のキャラクターたちだけじゃなくて、私たちもひとつの方向に向いた感じがあったんです。ヒーローを目指すキャラクターたちがチームワークで敵(ヴィラン)に立ち向かっていったように、アフレコ現場も同じように全員で作り上げていこう!っていうまとまりが強くなりました。ヒロアカっていうのはこういう作品なんだ!って思いましたね。
―なるほど。そこから第2期の収録へ…。
早く2期がやりたい!って思っていて、1期から2期の収録までちょっと間が空いてたんですが、1期の最後の気持ちを忘れないように、あの空気を大事にして2期の収録に臨もうと思いました。それに2期は賑やかな雄英体育祭からのスタートだったので、みんなで一緒に、というのがより強かったのもプラスになりました。
―1期に比べて2期は八百万の登場が多くなりましたが、もともと彼女にどんな印象を持っていましたか?
八百万役に決めていただいたときは、コミックスもそんなに巻数が出ていませんでした。その時点では、「決して悪い子ではないけど、プライドの高いお嬢様」という女の子なのかなあと思っていました。でもその後に「八百万:ライジング」が原作で描かれて、それを読んで「こんなに素直で純粋な女の子だったんだ」って感じました。一気に八百万が好きになりましたね。「早くこの回を演じたい!」って思いました。ライジング待ちでした(笑)。
―そして迎えた「八百万:ライジング」の収録ですが…。
八百万は体育祭での自分の不甲斐なさを感じたり落ち込んだりしていて、私としてはそこから彼女の心情を積み重ねていかないと、という想いがあって。彼女が自信を失っていく過程があるんですよね。でも、アフレコに臨んだ時、八百万は15歳の女の子だけどヒーローを目指している気持ちを忘れちゃダメだという演出をいただいたんですね。ふつうの女の子が、自分ができないことにただ失望してそこから立ち直るんじゃなくて、あくまでヒーローとして人々を救う、戦うという気持ちを持った中での葛藤を描かなきゃいけないんだって。「まだ負けちゃいけないんだ」って。八百万を演じるうえで、そういう強い気持ちをあらためて持つきっかけになりましたね。
―第1期からこれまで、八百万は内面がそこまで描かれてはいませんでした。
八百万の個性はすごい能力ではあるんだけど、1年A組のキャラクターたちは性格とか内面や能力も派手で、いかにもヒーローな人が多いので(笑)、そんな中で自分はふつうの人に近いのかなって気持ちに、私も八百万もなっちゃっていたのかもしれません。でも、これまで彼女が積み重ねてきたものはたくさんあると思うんです。彼女の「創造」の個性を持っていても、知識がなかったらモノを作れない。知識を得る努力をしないと何ひとつ生かせない。これまで八百万がいかに見えないところで必死に努力をしてきたのかって考えたら、ヒーローを目指している彼女と同じく、私自身も負けちゃいけないんだなって思いましたね。
―そしてこの回で彼女の内面が描かれましたね。演じるうえでいかがでしたか?
今まで見せたことのない、私自身演じたことのない八百万だったので、難しい面もありました。ヒーローを目指す人間って、女としての自分を捨てなきゃいけないこともあると思うんですが、彼女は15歳の女の子だから、捨てきれちゃうほど完璧ではないんじゃないかって。強いヒーローとしての女の子である、という演出もいただいたので、そのバランスを取るのが難しかったです。
―期末試験で梶裕貴さん演じる轟と一緒に、諏訪部順一さん演じる相澤先生と戦いました。収録はどうでしたか?
あ~、いっぱいしゃべったな~、疲れた~って(笑)。今回みたいに少人数で集中してっていう個人戦な収録は大好きなんです。別の作品でも梶さんとは信頼感のあるキャラクター同士を演じていたんですが、その現場でも話し合いながら収録していたんです。だから今回の収録も同じように話し合って、諏訪部さんに挑みました(笑)。八百万は轟を尊敬していて、現時点で自分は劣っているって感じてはいるけど、ヒーローを目指すうえで負けたくないっていう気持ちもある。そこの距離感とか声のかけ方とかを「こうしよう」「こうかな?」って確認したりしました。あと、梶さんも諏訪部さんもこれまで何度も共演してきている信頼感のある役者さんなので、すごく安心して、集中して演じることができて、すごく楽しかったです。
―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
私としては待ちに待った「八百万:ライジング」の収録でした。私自身、八百万百のことを誰よりも大好きですが、この回を見ていただければ、皆さんも八百万のことがもっと好きになっていただけると思います。よろしくお願いします。ライジング(笑)!
ヤオモモは轟くんの正ヒロインなのです!
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