※ 本記事は複数のインタビュー記事を元に作成したものです。
一部イタリア語を原文とした内容のものを意訳しているため誤訳の可能性がございます。
佐藤:僕は『少年ジャンプ』作品を小説化する部署で働いていて、そこで『ヒロアカ』の小説(雄英白書)を制作し、堀越先生と共に働いて『ヒロアカ』のスピンオフ漫画を作りたいと思い、企画を作画の別天先生に持っていきました。
そしたらOKを頂いたので、次はストーリーを古橋先生にご依頼いたしました。その後2人からの承諾を得て原作者の堀越先生にオファーしましたら「ぜひぜひ、このお二人でお願いします。」と了承していただきました。
古橋:堀越先生が別天先生のファンだったんですよね。
佐藤:毎回、絵コンテを堀越先生に見せて監修してもらっています。堀越先生からアドバイスを貰うことや「これは辞めて下さい」と言われることもあります。
堀越耕平ツイッターより出典
古橋:ヒーローは最終的にヴィジランテもヒロアカも同じところに到達するものだと思っています。ヒロアカは少年漫画としての制約があるのに対して、ヴィジランテは、たまに主人公サイドの人が悪いことをしたり、敵役がより悪辣な攻撃をしてくることがあります。少年漫画の制約から外れているので、より明暗の強弱が表現出来ると考えています。
しかし最終的に描くものは同じになると思います。
古橋:欧米の作品だとアラン・ムーアの『ウォッチメン』とか、フランク・ミラーの『バットマン: ダークナイト・リターンズ』です。この2つはかなりヴィジランテの基本設定に影響されています。あとは主人公のコーイチ(ザ・クロウラー)の性格設定は『スパイダーマン』に影響を受けています。
別天:アメコミ原作の映画をよく見ていて、それらのヴィジュアルにすごく影響を受けています。
古橋:思います!
別天:僕も思います!
佐藤:^_^
古橋:コーイチは人懐っこい性格のいい子なので、きっと友達になると思います。デクとコーイチはどちらも謙虚で似た者同士なので
別天:単純に僕は週刊連載が難しいというのがありまして、それで僕のペースに一番あっているのが『少年ジャンプ+』でした。
古橋:発表された直後に多方面から感想がワァーっと上がってきて、それを見るのは励みになる。「このアイディアは受け入れられた」、「これは好かれていない」そういうのが分かるので長期的に見て読者様の感覚に近づいていくのでストーリーの書き手としてWEBの媒体は良いものだと思います。
古橋:常に物語の着地点は考えています。
だけどストーリーが進んでいく中で少しづつ伸びていったり、違うところに行ったりすることはあります。で今どれくらいかと言うと、だいたい半分くらいです。伸びていくとストーリーの構想も伸びていくので、2巻の頃は4巻くらいかな?と思っていましたし、3巻の頃は6巻くらいだと思っていました。今は5,6巻くらい出ているので10巻超えくらいかな?と今は思っています。
もっと伸びる可能性もあります。
古橋:これはアメコミの『バットマン vs スーパーマン』の様な戦いになると思います。地球最強のスーパーマンと、肉体的にはただの人間であるバッドマンが知恵を使ってスーパーマンを追い詰めようとします。しかしスーパーマンはそのパワーで打破していき、最終的には引き分けになると思います(笑)
ヒロアカは作品ではなく世界なのだ!!
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