【感想】「カツキには今後最大の見せ場があります」by.堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』第362話「Light Fades To Rain(ライト フェイズ トゥ レイン)」

爆豪はあの場で誰よりもOFAとAFOとの関係性を知り、現OFA継承者である出久と最も親しい仲であった。だからこそ、踏み込まなきゃいけなかった。変なプライドや自暴自棄ではなく、純粋に打倒AFOを掲げて、出久と同じ場所に立ち、そして超えていく。そう願って再び前線に向かった。

爆豪は8年の連載を通して本当に成長しましたよね。昔は自分一強で他者をモブと呼称していた。それが今や、幾度の挫折や圧倒的な差を目の当たりにして自分を客観的に見ることから、他者と自分を比べる力を持ち、俯瞰できるようになった。

僕も読んだ瞬間は、もう放心状態でした。爆豪は死んでしまったのか、ここで爆豪勝己のヒーロー譚は終わってしまうのか、そう思い、何回も何回も読み直しました。
サブタイの「Light Fades To Rain(光が雨に消える)」の光が爆豪を指しているなら、ヘドロのオールマイトの様に右手一本で天候を変えて、また光を戻せば爆豪は蘇る。完全に願望でしかない考えですが、あるんじゃないかな？と思いました。
きっと右手一本で雨雲を散らした男と、全身で雨を降らした男との対比を表現したサブタイなんでしょうが。

今年度で連載終了は難しそうですね。まあ、楽しみが延長されたと考えれば万々歳なので、無理のないペースで書ききってほしいと、僕も思います。