【考察】『ヒロアカ』無個性と個性持ちの違いとは? ― 個性ウイルスが及ぼす影響

 『僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)』の主人公:緑谷出久とオールマイトはヒーローでありながら、無個性で産まれてきた。そもそもで個性を持っている人と持っていない人の違いとは何か?
ネタバレ注意

 本考察記事は、今週発売の週刊少年ジャンプ2023年51号掲載の『僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)』 第407話「超常遺児」のネタバレが多大に含みます。

 第407話「超常遺児」を読了の上、御覧ください。
 2024年春発売予定のコミックス第40巻に、第407話が収録されます。

無個性と個性持ちの違い

 超常黎明期では”個性”持ちの数は限られていただろうが、緑谷出久の世代では殆どが”個性”持ちである。

ほぼ個性持ち

 人類に個性が発現したのは光る赤子が産まれる約1年前。その数年後、世界中で”個性”持ちが増えていった。

個性ウイルス

 ”個性”持ちが爆発的に増加した原因は、「個性ウイルス」である。
「個性ウイルス」はネズミを媒介として世界中に蔓延していったとコミックス18巻158話「治崎の異常な恩情」にて記されている。

未知のウイルスがネズミを介して世界へ拡がった 遺児は保菌者の可能性が高い

 また、最新407話「超常遺児」には感染者を保菌者(キャリア)と称し接触を避けるシーンが描かれている。このことから、「個性ウイルス」に感染すると何らかの個性が発現するということがわかるだろう。

 しかし「個性ウイルス」に感染したからと言ってすべての人が、個性を発現するわけでは無い。その例外が第二次性徴を終えた成人である。

「個性ウイルス」感染後

 個性の発現には以下のようなプロセスが必要となる。

  1. 「個性ウイルス」に感染
  2. ”個性因子”が形成
  3. ”個性因子”が対応した器官を作る or 作り変える
  4. ”個性”発現

 重要なのは③の対応した器官を作るという点だ。
第二次性徴を終えた成人は、肉体に成長の余地がなく、新たに肉体を作り直すことができない。4歳までに個性が発現するというのも同様の理由だ。

個性因子

 例えば爆豪勝己はニトロを出す汗腺を、そして飯田天哉は足にマフラーを持っているように、”個性”持ちは各々それらに対応した器官が備わっている。
従って、第二次性徴を終えていない者であれば、後天的に個性が発現可能性がある。

無個性が感染した場合
足の小指の関節

 では無個性のデク、オールマイト、青山優雅などは、なぜ「個性ウイルス」に感染しても発現しなかったのか?

 恐らく、無個性の人々は「個性ウイルス」に免疫を持っていた。第1話「緑谷出久:オリジン」にて医者が語っている”足の小指に関節が有るか無いか”というのが免疫の有無となる。
無個性は自分由来の個性因子を作り出すことが出来ないため、他者から譲り受けた個性は体に合わず肉体を破壊してしまう

結論:「個性ウイルス」免疫の有無

 免疫の持っていない者のみが個性を発現し、免疫のあるものは個性が発現しなかった。
無個性でも、AFOやOFAによって個性持ちにはなれるが、自分由来の個性因子がないため、順応には困難を要する。


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