6月9日放送の3期第10話(48話)「平和の象徴」にて始まるオールマイトVs.オールフォーワンの戦い。アニメ『僕のヒーローアカデミア』公式サイトでは「オールマイトvsオール・フォー・ワン」と題したPVを公開した他、オール・フォー・ワン役の大塚明夫さんのスペシャルインタビューも掲載されている。
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―「ヒロアカ」にオール・フォー・ワン役としてご出演されるにあたり原作を読んだとのことですが、いかがでしたか?
申し訳ないことに読むまでは作品は知らなかったけど、読んだらとてもおもしろくてね。僕は成長物語が大好きで、だからこの「ヒロアカ」はドンピシャだった。例えば、ある日急に主人公が超能力を手に入れてすぐに大活躍する、という物語は正直あまり興味を惹かれなくて。でも、デクはオールマイトから”個性”をたまさか授かって、そこから彼は懸命に努力をする。ちょっとずつ成長していく姿が素敵で、愛おしいんだよね。昔ながらの、僕らが育ったころの少年漫画の王道って感じますね。
―「ヒロアカ」で好きなキャラクターはいますか?
やっぱりデクは好きですね。一歩一歩進んでいく感じがね。あとは、かっちゃん。デクに対しての優越感がどんどん削られていくじゃないですか。それに対する焦りみたいなのが、逆にかわいく思えるんだよね。あとは、鉄哲や切島のような硬い系。ド直球でいい。でもみんな好きだな…。みんなかわいいですよ(笑)。
―(笑)。そんなたくさんのキャラクターが登場するヒロアカで、敵<ヴィラン>の大物「オール・フォー・ワン」を演じていかがですか?
アフレコ現場でディレクターと話していたのは、オール・フォー・ワンはオールマイトを憎んでいて、彼が苦しむことを喜びとしている、ということ。だから、セリフのやりとりのうんと奥の方でオールマイトが苦しむ姿を想像しながら、そこを背骨として演じたらすごくしっくりいったんですよ。演じていて楽しいですね。
―これまで後ろに控えていたオール・フォー・ワンが、いよいよ前に出てくるわけですが、どう演じようと考えていましたか?
ようやく表舞台に出てくるけど、演技としては前に出よう出ようとはしないようにと考えてましたね。出ようとする気持ちをセリフに乗せず、力まない方がより怖さが伝わるし、その存在感で、まわりが勝手に想像をしてくれる。そういう細かい計算も楽しかったなぁ。
―外に出すのではなく、内に抑えるという演じ方なんですね。
現場でみんなが「うおおお!」とかって叫ぶ演技をしているから、僕もいきたくなるんだけどね(笑)。存在感や威圧感だったりをセリフに乗っけてしまうと、印象が小さくなってしまうなと。他の作品でも見るからに「こいつ悪人だな~!」って悪役を演じたことはありますけど、このオール・フォー・ワンはそれらに比べても懐の深い演技ができるキャラクターなので、本当に楽しいね。
―弟子でもある死柄木弔との関係についてはどう感じていますか?他のキャラクターへの語り掛け方と、死柄木へのそれとは違いがあると思うんですが…。
オール・フォー・ワンは、オールマイトが苦しむのが喜びで、そのために死柄木を後継者として育てているんですよ。でもその中で彼に情が移ったりするかもしれないけれど、ディレクターには「それ以上に死柄木を愛してくれ」と演出をもらったんです。そういう演じ方をすることで、より「先生」と「生徒」としての距離感がうまく出てるんじゃないかと思います。
―失敗しても何度も手を差し伸べますね。
先生としては理想的なんじゃないかな。学習する場を与えて自分は後ろに控えている。ああしろこうしろと命令はせず。それで失敗しても「また何度でもやり直せる。そのために僕がいる」と言って更なる成長を促すけど、かと言って弔もそれに甘えたりはしていない。デクとオールマイトとの関係とは違うけれど、絶対成長できると思います。
―そして、いよいよ三宅健太さん演じるオールマイトとの戦いです。アフレコはいかがでしたか?
演じていて、隣にいた(三宅)健太の熱がビンビン伝わってきました。健太は、まっすぐに向かってくる演技をしてくれるから演じやすいし、嬉しい。それに僕も演技で、「さあ、おまえはどうする?」って応えるのは楽しかったですね。そうやって生まれる芝居が画に乗っていく。それがアニメの醍醐味ですよね。
―完成が楽しみです。最後に、視聴者、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
(より低い声で)…楽しみにしててね。まあ、アフレコの時の映像はまだ未完成のものでしたけど、それでもすごく画が動いているのがわかりました。オンエアを…「僕も、楽しみにしているよ。」
―ありがとうございました!
「みんなかわいいですよ」文字から強味が溢れてる
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