【感想】『僕のヒーローアカデミア All’s Justice』クリア後レビュー

 2025年2月5日(木)にバンダイナムコエンターテインメントから発売された対戦アクションゲーム『僕のヒーローアカデミア All’s Justice』の感想記事です。

本感想記事は、シングルプレイに焦点をあてた内容となっています。
不満点を述べた若干のネガティブな内容を多分に含みます。

感想レポート

ストーリーモード ~高品質ムービーと難易度の調整不足

 本作の5つあるうちの1つのモード。ストーリーモードではTVアニメを軸としたストーリーを追体験できる。収録箇所は、アニメ第142話「皆がヒーローになるまでの物語」から第167話「緑谷出久:ライジング」まで。

 7人のキャラクターの視点で分けられたフローチャートで、分かりやすい時系列になっている。

 ムービーシーンのグラフィックは前作と比べて向上している。キャラクターモデリングが良く、動きも自然で迫力がある。声優によるフルボイスも素晴らしい。

 しかし見応えのあるムービーは、全体の半分程度。それ以外はアニメの場面写真を使用した紙芝居になっている。CGのムービーが素晴らしいだけに、紙芝居には落胆する。

 最終戦「WE ARE HERE」では途中セーブなしで8連戦を強いられる、理不尽な難易度。7連勝できたとしても8戦目で負けてしまうと、また1戦目からやり直す必要がある。

 執筆者は普段RPGとFPSゲームばかりで格闘ゲームには不慣れである。最終戦以外は負けなしで進んでいたのに、「WE ARE HERE」では何度負けたことか……

 1戦1戦は大した難易度ではないが、連勝していく毎に死柄木弔(AFO)の攻撃が激化していく。攻撃の間隔が狭まり、攻撃の種類も増える。ジャンプで避けられる攻撃とジャンプすると当たる攻撃を同時に撃ってくることもある。

 追体験させたい気持ちは理解できるが、8連戦はやりすぎ。せめて合間にセーブを用意したほうがいい。

チームアップミッション ~豊富なコンテンツ

 本作のPvPを除いたメインコンテンツにあたるモード。仮想空間で個性を用いた立体的な移動で市民の対応やヴィラン退治を行うヒーロー活動を体験できる。

 個性を用いた移動は少し癖があり、最初の方は思ったように移動できない。しかし”フリーラン”というミッションがメインシナリオに組み込まれているため、次第に操作には慣れていくなれませんでした

 肝心のシナリオは、『All’s Justice』で収録されなかった過去のストーリーを、仮想空間で大雑把に振りつつ、色々なキャラクターと関わり、戦闘を行うもの。
 メインシナリオについては、基本ボイス付きだが、ストーリーモードほどの迫力はない。懐かしむ程度の内容。

 クリア特典には、アーカイブスバトルの解放やコスチュームなどがある。シナリオ自体の牽引力より、報酬が牽引している印象を受ける。

 市民対応やシナリオの量は豊富だが、どうしてもキャラクター解像度の低い発言が気になってしまう。

 バトル難易度も簡単なものから高難度なものまで幅がある。言い換えれば、幅がありすぎる。シナリオ中盤には5~10体の敵を同時に相手することもある。さらにストーリーモードと同様に最終局面では理不尽な4連戦がある。

アーカイブスバトル ~ストーリーモードを凌駕するムービー

 過去の名バトル、上野区の悪夢[オールマイトvs.オール・フォー・ワン]や死穢八斎會編の[無限100%]などを美味しい所だけを抽出したモード。

 一部エピソードは、ストーリーモードを凌駕するほどの高クオリティなムービーが楽しめる。

 エピソードは、チームアップで振り返った内容が解放条件になっている。そのため、同じ出来事を別モードで追い直す導線になっており、二度手間感は否めない。

 ストーリーモード、チームアップミッション、アーカイブスバトルと3つのモードに分かれているが、やっていることは全てストーリーをなぞるもので、細分化してコンテンツ量を増やしているように感じた。

 これを一つにまとめることが出来れば印象は大きく変わっただろう。

シングルとマルチの兼ね合い

 gamerantの宮崎プロデューサーへのインタビューでは、「初期のコンセプト段階やテストフェーズなどを含めて、約4年間開発しています。」と話している。

 実際、68体以上のキャラクターモデルや性能、そしてバトル中の動きや掛け合いは良くできているし、ネットワークバトルでの戦闘は見事なパワーバランスとなっている。

 だが、先にも言ったようにシングルプレイの難易度調整が失敗している。
本来、対戦アクションゲームのシングルプレイ要素とは、ゲームのチュートリアルを兼ねたもので、オンラインに行くまでの下準備である。

 しかしこのゲームでは、対戦の猛者を基準とした難易度になっている。
コンテンツ量を増やしたいがあまり、難易度を上げてモードの細分化でプレイ時間を極端に伸ばす。

 ”マルチ対戦”というクリアのないコンテンツがあるにも関わらず、これだけの高難度と細分化による引き伸ばしは良くない。

対戦アクションとしての出来はシリーズでも高水準

 前作の『僕のヒーローアカデミア One’s Justice 2』からグラフィック、キャラクター数、音楽、ムービーが一段と進化している。正統続編な一方で、明らかな難易度調整ミスやコンテンツの引き伸ばし、そしてムービー品質の落差が目立つ。

 しかし、ストーリーや難易度を除けば、クオリティは十分に高い。キャラクター数は過去最大の68体でDLCで今後も増えていく。DLC第1弾キャラクターにはスターアンドストライプが発表されている。

 対戦アクションとしての出来はシリーズでも高水準。

管理人

長々と書いていきましたけど、結論としては、
バイキングは一旦、対戦アクションを忘れてストーリー特化のゲームを作ってほしい。
っと言うことです。

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1件のコメント

めちゃくちゃいいレビューでした

原作もアニメも完結しましたしオンライン要素なしでいいので
42巻分を追体験できるストーリーメインのゲームを出してくれたら最高ですね
劇場版エピソードも追体験できたら更にいい

2

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